柑橘類

原産地:アジア東南部 [ミカン科]

柑橘をグループ別に分けると、みかんとオレンジを掛け合わせて誕生した清見・伊予柑・あまくさ・デコポン・せとかなどの「タンゴール類」、みかん×ブンタン・みかん×グレープフルーツで誕生したセミノ-ルやミネオラの「タンジェロ類」、その他に水晶文旦や土佐文旦・晩白柚の「ブンタン類」、八朔・甘夏・日向夏・金柑などの「雑柑類」、ネーブルやバレンシアなどの「オレンジ類」、ポンカン・温州みかんなどの「ミカン類」などに分類されます。温州みかんの見分け方は、ヘタの切り口が小さく、果皮の色が濃く張りのあるもの。また、皮のツブツブが小さくはっきりしていて、重みがあるものが良いです。糖度は果実が小さめで果皮が薄く柔らかいほうが高いといわれています。

選び方
果皮に張りとツヤがあり、持った時に重みを感じるもの。また、ヘタの部分が枯れていないものを選びましょう。
保存方法・食べ頃
比較的果物の中では日持ちがします。風通しがよく涼しいところで保存してください。冷蔵庫に入れる場合は、野菜室に入れて乾燥を防ぐためビニール袋などに入れてください。
食べ方
柑橘は、紅茶にあうので皮ごとよく洗い皮ごと輪切りにカットして温かい紅茶やアイスティーにあわせると香りと程よい酸味でおいしく召し上がれます。
柑橘類は、ビタミンC、カリウム、有機酸など色々な機能成分に恵まれた栄養価の高い果物です。また、温州みかんはカロテノイドの一種「βクリプトキサンチン」が含まれています。
  • はしり
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
                                                                       
  • デコポン®

    清見×ポンカンの交配品種。熊本県の不知火海岸の温暖な環境で誕生した人気の高い柑橘です。以前は品種名(不知火)と呼んでましたが、1998年から品名を「デコポン」で全国統一しました。路地、ハウス栽培どちらも食味にこだわり出荷されています。食べ頃は、お好みにより、より甘みの強い(減酸期間を長く置く)食味になるには、多少果皮にしなびが出てからが良いでしょう。
    ※デコポン®は、JA熊本果実連の登録商標です。

  • 日向夏

    1820年頃、現在の宮崎県で偶然実生として発生したものです。柚子の血をひいていると考えられています。他県(高知県、愛媛県など)ではニューサマーオレンジや小夏という別称で出荷されています。果肉は柔らかく果汁豊富で、独特のさわやかな食味、後味が特徴です。りんごの皮をむく要領で外皮の黄色い部分を薄くはぎ取り、白皮をつけたままカットして白皮ごとお召し上がりください。この白い部分はふかふかとした食感で苦みや渋味はありません。

  • 晩白柚

    柑橘類で世界一大きい果実です。「ぶんたん」の一種で、晩生の品種です。果皮は厚く、果肉は淡黄色、芳香で爽快な風味が特徴です。

  • 清見オレンジ

    『温州みかん』の甘みと、オレンジのジューシーさを兼ね備えたさわやかで甘みと酸味のバランスのよい柑橘です。2月のハウス栽培のものから、5月の露地栽培まで、お楽しみいただけます。

  • 金柑

    中国浙江省の原産で日本には1828年に導入されたといわれています。丸のまま生食が一番ですが、甘露煮・ママレードに加工したり、また皮を乾燥させて咳止めとして煎じて飲む利用法が、昔からあります。中国では盆栽や鉢植えにして、お正月飾りに使います。

  • せとか

    せとかは、清見タンゴールとアンコールオレンジの掛け合わせにマーコットオレンジを交配して生まれた品種です。
    果実は比較的大きく、皮は薄くて豊かな食感と果汁があり、香り、甘み、コクが素晴らしい柑橘です。

  • あまくさ

    大分県杵築の温室栽培「美娘」と同じ交配親を持っています。食味もみかんの親が2種交雑してありますので、タップリな果汁、ソフトな果肉が魅力です。またアメリカ産オレンジの甘みと果皮の薄さも抜群で、まさに親の特徴をうまく出せたみかんです。

  • 紅まどんな

    瀬戸内海の太陽を存分に浴びて栽培され、ハウス内でひとつひとつ丁寧に栽培されております。愛媛県を舞台にした、夏目漱石の「坊ちゃん」に登場する女性の愛称が名前の由来とも言われております。果肉は柔らかく果汁豊富で、濃厚な甘みとみずみずしいオレンジの香りが特徴です。手で皮をむくと果汁が溢れますので、果物ナイフなどで八つ切りにカットして召し上がるのが良いでしょう。

  • はまさき

    清見とアンコールとマーコットの交配種。赤みがかった橙色の外観で、滑らかな果皮が特徴です。果肉は重量感があり、果汁豊富、食味は爽やかな甘みがあります。皮も薄いのですが、特に果肉を包んでいるじょうのう膜が非常に薄い為、口の中に残らず、召し上がりやすい柑橘です。

  • 美生柑

    「和製グレープフルーツ」と言われる酸味のある文旦系晩柑橘です。他の中晩柑種より1〜2ヶ月遅くに収穫されるため、樹上に着果させている期間も長く成熟度も抜群。豊富な果汁と特有の香りが特徴です。

  • メロゴールド

    ホワイトグレープフルーツと酸味の少ないポメロの交配によって作られました。グレープフレーツでは味わえないフレーバー/風味と甘さが特徴です。

  • ブラッドオレンジ

    名前の通り、果肉が血のように赤いのが特徴です。赤の色素はアントシアニンによるもので、イタリアではとてもポピュラーなオレンジです。

  • ハニーマーコット

    オレンジを手軽に食べるみかんというイメージです。皮が薄くむきやすく、甘みが多くコクのある味わいです。