りんご

原産地:中央アジア地方 [バラ科]

りんごには赤系と黄緑系があります。赤系はふじ・ジョナゴールド・つがる・さんさ・千秋・シナノスイート・秋映・世界一・さんたろう・高徳など、黄緑系は王林・きおう・トキ・シナノゴールド・ぐんま名月などです。りんごの蜜は光合成で作られたでんぷん質がソルビトールという糖アルコールの一種に変化し、枝を通って実に集まってきたものです。蜜の正体はこのソルビトールと水です。ソルビトール自体が甘いわけではないのですが、蜜が入っているりんごは全体として糖度が高いです。

選び方
果皮にハリとツヤがあり軸が太く持つと重みを感じるもの。
保存方法・食べ頃
乾燥を防ぐためビニール袋などに入れて、冷蔵庫または風通しのいい冷暗所で保存してください。りんごは熟成を促すエチレンを放出するので他の果物や野菜と一緒に保存しない方がいいでしょう。
食べ方
品種により酸味が強いものや甘みが強いもの、また果汁の量にも差があるのでデザートにする場合は、それぞれに合った品種を使い分けるのがポイントです。りんごは皮をむくと変色しやすく、塩水につけて防ぐのが一般的です。水1リットルに対し塩小さじ1の塩水に10分程つけてください。薬局で販売しているビタミンCを水で薄めてそこへつけるのもおすすめです。
りんごは、ビタミンC、カリウム、ミネラル、食物繊維などを含んでいるので栄養価が高い果物です。また、糖質がエネルギーに順調に転換していくために必要な有機酸のクエン酸、リンゴ酸が含まれています。
  • はしり
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
                                                                       
  • シナノスイート

    長野県果樹試験場で「ふじ」と「つがる」を両親にして生まれたシナノスイート。1996年(平成8年)に品種登録されたりんごです。果肉は黄色で、果汁が豊富。糖度が高いわりには甘酸のバランスがよく、爽やかな食味が特徴です。

  • 弘前ふじ

    「ふじ」の枝代わりで、収穫期が「ふじ」に比べ早く、9月末頃から食べられます。早く食べられる、「ふじ」として希少価値があります。

  • 王林

    『ゴールデンデリシャス』と『印度』の交配品種です。果皮の緑黄色から、黄色に着色し表面にポツポツとした点があります。果汁の多さと甘さが特徴です。

  • ミニふじ

    長野県のアルプス乙女に似ていますが、このりんごは南部町(まべち)のふじりんごの園地に混植された乙女りんごに自然偶発(雑交実成)したものです。ふじに似て(ジョナゴールドの酸味/ふじの甘味)食味の良いりんごが出来ました。

  • ジョナゴールド

    『ゴールデンデリシャス』と懐かしい『[紅玉』の交配品種です。果実の大きさは、大きく果肉は緻密で果汁も豊富で酸味が少ないのが特徴です。まろやかなコクのある酸味が美味です。

  • ブラムリーリンゴ

    ブラムリーは英国でクッキングアップルの王様として今でも不動の地位を占めています。色々な食材と合わせることでデザートや料理の幅が一段と広がる料理用りんごです。加工に適したさわやかな酸味を持ち、すぐ煮溶けるのが特徴です。

  • 陽光

    群馬県園芸試験場でゴールデンデリシャスを交雑実生。果肉はやや硬く果汁が多く甘みも強いのが特徴で、酸味は少なめです。

  • むつ

    青森県の試験場でゴールデンデリシャスと国光を交配してうまれました。皮の色は、そのまま栽培するとみどり色ですが、日本では多く有袋栽培をして赤く仕上げています。果肉は硬く、緻密。果汁が多く酸味は程良く香りの良い品種です。

  • ふじ

    青森県の試験場で国光とゴールデンデリシャスを交配してうまれました。歯ごたえがしっかりしていて果汁が多く、甘みは強めですが後味はさっぱりしています。

  • アルプス乙女

    かわいいミニタイプのりんご。長野県の波多腰氏がふじと紅玉の偶発実生を発見しました。果肉はしっかりしていて甘みと酸味のバランスが良いりんごです。見た目がかわいらしいので、クリスマスにリースやツリーにしても楽しめます。