ぶどうの品種

露地栽培のぶどうは7月頃から収穫が始まり、11月頃まで出回る夏から秋にかけて楽しめる果物です。品種も世界に10000種あるといわれるほどとっても多く、果房は大房から中房、小房まで、粒も大粒系から中粒、小粒系があり、果皮も黒色系・赤色系・緑色系、さらに種あり、種なしまで多種多様。果皮の色は未熟な時期は緑色ですが、成長過程で色素が作られ、赤色や黒色になります。緑色系のぶどうは色素が作られないために、熟しても緑色のままなのです。黒系の「巨峰」や「ピオーネ」、緑系の「マスカット オブ アレキサンドリア」や「シャインマスカット」、赤系の「デラウェア」や「ルビーロマン」など。国産のぶどうはハウス栽培が盛んに行われており、旬よりも早い5月頃から味わうことができます。さらに旬が終わる秋から冬にかけて収穫される、日本では珍しい冬ぶどうもあります。果皮がワインレッド色の「紫苑」です。甘みと酸味のバランスが絶妙で果汁もたっぷり。皮離れもよく種なしなので食べやすく、幅広い世代から多くの支持を集めています。日本では1年の中で長い期間に渡り、美味しいぶどうを楽しむことができます。

  • ピオーネ
  • シャインマスカット
  • ルビーロマン

【ぶどうカレンダー】

ぶどうの美味しい食べ方

房の上の方は糖度が高い傾向にあるので、房の下の方から順に食べることで、より甘さを楽しむことができます。房から外してお皿に盛る場合、上と下の粒をミックスするのがおすすめです。

上手な保存方法

乾燥を防ぐために、ビニール袋に入れて冷蔵庫に保存します。房から一粒ずつ外して冷凍庫に保存すると、そのままシャーベット感覚で、さらにスムージーとしても活用できます。冷凍することで、長期保存も可能になります。

美味しいぶどうの選び方

粒の大きさが揃い、色が濃くはちきれそうなほどみずみずしくハリがあるものを選ぶ。果皮の表面にブルーム(果粉)がついているのが、フレッシュな証拠です。軸は青みがあり太いものを選びましょう。軸が細く黒ずんでいるもの、シワがあるものは避けてください。

ぶどうの皮の簡単な剥き方を伝授

軸がついていた反対側の方から剥くと、キレイにするりと剥けます。ナイフなどで切れ込みを入れるとさらに簡単に剥くことができます。

多種多様な品種の中でも、日本でさらに輝くぶどうたち

日本の食卓でも馴染みのある、小粒で果皮が赤紫色のアメリカ原産「デラウェア」。種なしが当たり前になっていますが、実は種無しの技術を開発したのは日本なのです。日本の栽培技術は高く、乾燥した気候を好む「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の栽培を、高温多湿な日本の気候にも関わらず、岡山県では全国に先駆けて成功しています。その高度な技術は受け継がれ、種なしで皮ごとパリっと食べられる緑色で大粒の「シャインマスカット」や、黒色の果皮で大粒の「ピオーネ」など、高い品質のぶどうが開発されています。種なしの技術も進んでおり、「ピオーネ」は「ニューピオーネ」として、そして長年にわたって不動の人気の「巨峰」も種なしが開発されています。食べやすくて美味しいぶどうは、全国で日々研究され、私たちに届けられています。