新宿高野本店

fluitfullifestyle

4月号

2017 April

No.47

【4月号  特集・柑橘】愛媛県 “清見タンゴール”

日本人が慣れ親しんでいる温州みかんと、カリフォルニア生まれのトロビタオレンジを交配して誕生した
国内初のタンゴール類の品種「清見タンゴール」。
甘くて果汁がたっぷりな、みかんとオレンジの良い所が詰まった「清見タンゴール」は、
愛媛県が全国ナンバーワンの生産量を誇ります。

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「太陽」・「海から反射する太陽」・「段々畑の石垣から反射する太陽」 3つの太陽がおいしさの決め手

柑橘王国と言われる愛媛県のなかでも、県内最大の生産量を誇る西宇和は高品質な「清見タンゴール」を栽培している一大産地です。海岸沿いは岬と入り江が複雑に入り組んでおり、内陸側も起伏のある傾斜地がほとんど。その険しい土地に現在の柑橘農家の先代、先々代の方々が山を耕し、そこから出た石を積み上げて石垣の段々畑を作り上げました。その苦労のおかげで急斜面でも栽培が可能になりました。斜面を活かすことで日照時間も長くなり、水はけも良く柑橘の育成に最適な土地になったそうです。
「清見タンゴール」は、昭和50年代半ばころ、西宇和郡旧三崎町で栽培が開始されました。温州みかんの宮川早生とカリフォルニア生まれのトロビタオレンジを掛け合わせて生まれた、国内で育成された最初のタンゴール品種です。斜面の園地に満遍なく降り注ぐ陽射しと海から反射する太陽の光、そして苦労をして積み上げた石垣に反射する陽光、この3つの太陽の力により高品質な「清見タンゴール」が育成されています。
「清見タンゴール」の味は9月から11月にかけて決まります。そのため寒さに備える防寒や冬の北風による傷、鳥害防止などのために袋掛けをするのですが、その時期は温州みかんの収穫時期と重なり、生産者にとってかなりの労力がかかるそうです。冬を越す柑橘なので、雪からも守らなければなりません。寒さによって砂じょう乾燥症になり、苦みが出てしまうことも。なので越冬する柑橘にとって袋掛けは重要な作業となります。春の訪れとともに収穫時期を迎える「清見タンゴール」は生産者の努力の結晶でもあるのです。 果肉が柔らかくとろける口当たりで、甘く果汁の多い「清見タンゴール」は、優良な新品種の親として育種にも関わっています。2月号でもご紹介した「デコポン」や「不知火」も「清見タンゴール」が無ければ味わうことができなかったのです。オレンジの香りが爽やかで、まろやかな甘みが特徴の「清見タンゴール」をぜひお楽しみください。

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    越冬する「清見タンゴール」に欠かせないサンテという袋は、果実の丸みにフィットする伸縮性のある素材が特徴です。以前の紙の袋と違い縛る必要がないので、作業効率が格段と上がったんだそう。果実を冬の寒さや風による傷、雪などによる焼けから守るために活躍しています。
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    美味しい「清見タンゴール」を作るための、みかんとは異なる栽培技術を確立しており、高品質な「清見タンゴール」を生産する、優良な産地となっています。

【4月号  特集・西瓜】熊本県 “ひとりじめ西瓜”

小玉スイカの傑作、ひとりじめ西瓜。
果肉のシャリ感と高糖度が自慢です。

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熊本県のスイカの出荷時期は4月〜6月までのいわゆる「はしり」の時期から始まり、夏の最盛期を経て10月〜12月までの他地域ではほとんど出荷の無い時期にまで及びます。これを可能にしているのがハウス栽培です。今回紹介する「ひとりじめ西瓜」は、4月〜6月に出荷される「はしり」の小玉スイカです。この時期は、スイカが日本全国様々な地域で出荷される夏の最盛期に比べ、付加価値の高い時期に当たります。ひとりじめ西瓜の特徴は、何と言っても「果肉のシャリ感と高糖度」です。夏に出回る大玉のスイカや小玉スイカに比べても味や食感に品があります。栽培方法で一番のこだわりは「水を切ること」。出荷直近のひとりじめ西瓜の仕上げ技術として、固体毎に根周りから余分な水分が補給されないようにして、果実にストレスをかけて「シャリ感」を最高レベルまでコントロールし、糖度も合わせて増加させる栽培技術です。「ひとりじめ西瓜」は、こうして小玉スイカの傑作と言える品質で出荷されます。