新宿高野本店

fluitfullifestyle

6月号

2018 June

No.61

“マスクメロン”

マスクメロンが結んだ早稲田大学と新宿高野の縁(えにし)

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新宿の地で創業した新宿高野は、これまで高級果実ギフト専門店として歩んでまいりました。「新宿」を縁(えにし)としたマスクメロンは特別な存在です。マスクメロンは現在の新宿御苑生まれです。明治政府は、果樹栽培による農業振興のため新宿御苑にあった農事試験場に、欧米から果樹苗を輸入栽培し、そこで福羽逸人(はやと)博士が芸術果と賞される温室メロン「マスクメロン」の栽培にも成功しています。 一方、早稲田大学の創設者であり、初代総長である明治維新の元勲大隈重信は、政治家、教育者としての側面の他に果樹園芸の大家でもありました。大隈邸には個人の邸宅としては極めて稀な大規模なガラス温室が設けられ、菊や蘭の他にマスクメロンやマンゴーも栽培されていました。そして1919年(大正8年)日本で最初のマスクメロン品評会が大隈邸で開催され、大隈邸で栽培された新品種の「早稲田」と命名されたマスクメロンが一等賞を獲得しています。この品評会は大々的に新聞報道され、マスクメロンに対しての世の中の関心が高まりました。このようにマスクメロンが一般化し市場に広がるのに、大隈重信は大きな貢献をしています。そして二代目髙野吉太郎は、当時この時代の趨勢を見極め、高級果実の代名詞でもあるマスクメロンの販売に乗り出すのです。 そして時代を超え、新宿という縁とマスクメロンという縁があらためて早稲田大学と新宿高野を結びつけ、本年3月に開館した早稲田大学歴史館のミュージアムショップにおいてマスクメロンをギフト商品としてお取り扱いいただくことになりました。併設のカフェテリアではマスクメロンのシャーベットもメニューとして提供する予定です。都の西北早稲田の地において、また新たな縁が結ばれました。

草創期から現在・未来をつなぐ体感型ミュージアム「早稲田大学歴史館」

早稲田大学は、「キャンパスそのものをミュージアムにすること」を目標の一つに掲げています。坪内博士記念演劇博物館、會津八一記念博物館に続き、本年3月20日に早稲田キャンパス1号館1階に「早稲田大学歴史館」がオープンしました。早稲田大学の歴史に関する資料や情報を、来館者がそれぞれの関心に応じて新たな発見ができるよう、 多様な切り口で展示されています。また、さまざまなデジタル媒体なども活用しつつ展示内容を随時更新し、テーマ展示や企画展示等も組み合わせて、何度も訪れたくなる知的刺激に満ちた施設となるように工夫されています。

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    早稲田キャンパスにて大隈講堂をのぞむ。左手の建物が、歴史館の入る1号館。
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    歴史館の正面玄関入って右手にあるミュージアムショップ。
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    歴史館のオープニングセレモニー。森元総理大臣など多くの早稲田ゆかりの方々が列席されていました。
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    ミュージアムショップ内マスクメロンコーナーでの高野社長と鎌田総長の記念写真。

愛知県産 “いちじく”

旧約聖書に記されたアダムとイブが、服の代わりに身に着けたと言われるいちじくの葉。
そんな神聖な逸話のあるいちじくは、愛知県が全国ナンバーワンの出荷量を誇ります。
甘みたっぷりでプチプチとした独特の食感が特徴の、愛知県産いちじくの魅力をご紹介します。

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いちじくの歴史は古くアラビア半島南部で、6000年も前から栽培されていたと言われています。愛知県では大正の末期に碧南市で導入され、昭和5年頃から碧南市と安城市で経営栽培が始まりました。現在栽培されている品種は、いちじくらしい甘さと香りが特徴の「桝井ドーフィン」と、大玉でさっぱりとした甘さの「サマーレッド」です。
いちじくは「無花果」と漢字で書く通り、花の咲く姿は目にすることはできません。実の中に無数の花をつける不思議な果物。果肉の赤いツブツブが花の部分で、プチプチとした食感はその花によって生み出されています。
愛知県では3月下旬から7月ころまでがハウス栽培、8月から11月ころまでが露地栽培と長期に渡り出荷をしています。県では作業効率を上げるために、いちじくの主となる枝を地面と水平に這わせ、果実の実る枝だけが上に伸びるように管理して栽培しています。果実は葉が付いている節に一個だけ実る特性があり、余分な幼果を間引く摘果はしません。
いちじくは温度に敏感なのですが、近年の異常気象によりハウス内の温度の微調整が非常に難しく、生産者は大変苦労しています。さらに湿度も重要で、結実時期の湿度を誤ると果実の肥大が進まないことも。収穫のタイミングも難しく、追熟しないいちじくは、最も美味しい適熟を見極めてからの収穫となります。高温にも弱いため、気温の低い早朝に収穫し、約5℃に設定された冷蔵施設で果実の温度を下げるなど、様々な努力によって品質を保持しています。実が柔らかくデリケートな果実なので、極力人の手に触れないよう、生産者が選果しパック詰め作業まで行います。JAの集荷場では専門の検査員によって最終チェックが行われ、厳しい品質基準をクリアした高品質のいちじくだけが出荷されます。生産者の努力と労力によって届けられた、愛知県産のいちじくの美味しさをぜひ味わってください。