新宿高野本店

fluitfullifestyle

9月号

2018 September

No.64

岡山県 “ぶどう”

岡山県では、多種多様なぶどうが栽培されており、そのすべてがトップクラスの品質を誇ります。
「ぶどうの女王」と例えられるほど、気品のある高貴な香りと深みのある甘さを持つ「マスカット オブ アレキサンドリア」の生産量は日本一です。
岡山県が果樹栽培に適した恵まれた環境であることはもちろんのこと、高い栽培技術も「くだもの王国」と称される所以です。

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ハイクオリティな岡山県産ぶどうは進化し続けています!

岡山県のぶどうは明治初期に導入され、栽培が始まりました。特に乾燥地帯を好むヨーロッパ種は、日本の高温多湿でさらに梅雨のある風土に合わずかなり難航したそうです。試行錯誤の末、当時まだ高価であったガラスで作られた温室を導入し、エジプトが原産とされる「マスカット オブ アレキサンドリア」の栽培に成功しました。その後も、生産農家の飽くなき高品質生産に向けての努力は脈々と受け継がれています。また、岡山県が生産量ナンバーワンを誇る「ピオーネ」は、全国に先駆けて種無し栽培に成功した品種で、その方法は現在の種無しぶどう生産の基礎となっています。さらにその高い技術力を活かして栽培された、種なしで皮ごと食べられる甘さたっぷりの「シャインマスカット」や、大粒の果粒で強い甘みの「オーロラブラック」、秋から冬の時期に収穫されるワインレッドの果粒が美しい「紫苑」などが注目されています。2014年には「マスカット ジパング」という新しい品種も登録されました。研究熱心な生産者のセンスと努力、そして情熱によって栽培された岡山県産ぶどうだからこその、他では味わえない美味しさをぜひ楽しんでください。

特集サブイメージ大
マスカット オブ アレキサンドリア
  • 特集サブイメージ小
    紫苑(しえん)
  • 特集サブイメージ小
    オーロラブラック

山口県産 “長寿梨”

山口県美祢市の中央部に広がる、日本最大のカルスト台地の秋吉台。
その山麓に位置する秋芳町で栽培されている「秋芳梨(しゅうほうなし)」は、新宿高野がお取扱いを始めて30周年を迎えました。
80年以上の古木がいまだ現役の、高品質な「秋芳梨」をご紹介します。

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お取扱いを始めてから30年経つ今も毎年優秀な「秋芳梨」が届いています。

「秋芳梨」の品種は果皮が美しい緑色をした、青梨の「二十世紀」です。明治37年に山口県美祢(みね)市に「二十世紀」の苗木が導入されたのが栽培の始まりといわれています。秋芳地域は、秋吉台の石灰岩地帯の山麓にあるため水はけが良く、秋吉台草原の草木が堆肥となって土が肥沃になり、さらに昼夜の寒暖差が大きいことも加わり、梨の生育には最適な地域です。この恵まれた環境により、当時植えられた木が100年以上経った今でも優良な梨を実らせ、「秋芳梨」として収穫されています。
美祢市には樹齢80年を超える古木が126本もあり、長寿梨古木樹として登録されています。そして今なお高品質な果実を実らせ、毎年出荷されています。そこには生産者の技術力の高さと、日々の努力が大きく関わっています。昭和30年に設立された秋芳梨生産販売協同組合により、「秋芳梨」としてブランド化され、生産から販売までを統一。特に技術指導部の強化に力を入れ、昭和47年には糖度検査制度を導入し、品質の向上と均一な梨作りを実践しています。
「秋芳梨」は1本の枝に実らせる数が制限されており、栄養分が十分行きわたるように管理されています。鮮やかな緑色の果皮も魅力の一つですが、これは二度にも渡る果実の袋掛けが鍵となっています。まだ小さな幼果に小袋を掛け、さらに大袋を掛けることにより美しい果皮に仕上がるのです。甘さと酸味のバランスが絶妙な、シャリっとしてみずみずしい爽やかな食感が魅力の「秋芳梨」。新宿高野が取り扱ってから30年経つ今も、ずっと変わらず高品質な「秋芳梨」が新宿高野に届けられています。

鳥取県 “二十世紀梨”

鳥取県の中央部に位置し日本海に面した湯梨浜町は、緑色の果皮が美しい「二十世紀」の一大産地。
東郷池から湧き出る温泉の「湯」、二十世紀梨の「梨」、そして日本海に広がる砂浜の「浜」を組み合わせた町名で、町の魅力が表現されています。

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樹齢100年以上でも良質な梨を実らせる希少な「慶寿梨」 。
甘いだけじゃない、酸味のバランスが絶妙なシャキシャキ食感。

湯梨浜町で「二十世紀」が栽培されるようになってから、今年で112年目を迎えます。緩傾斜地に加え、花崗岩系の土質が多いことから水はけがよく、さらに東郷池に太陽光が照り返すことで、園地に満遍なく陽光が降り注ぎます。梨栽培に適した恵まれた環境の産地だからこそ、高品質な「二十世紀」が収穫されています。 5月頃の可愛らしい幼果の時期に、サイズに合った小袋を掛け病害虫から果実を守ります。6月頃には、さらに大きな袋を掛ける作業があります。二度にもわたり袋を掛けるという手間暇かけた工程は、美しい緑色の果皮に仕上げるためにとても重要です。繊細で丁寧な作業を生産者が労力を惜しまず行うことで、程よい酸味が効いた爽やかな甘みと、歯切れのよい食感の梨が楽しめるのです。
100年経った今でも良質な「二十世紀」を、1本で約2000個は実らせるという「慶寿梨」は、以前はこの園地の生産者が丹精込めて育ててきたそうです。しかし、ご高齢なこともあり栽培できない状況になってしまったそうですが、あまりに素晴らしい樹だったこともあり、絶対に残さなければという思いから、『別所慶寿梨を護る会』を発足。現在は地域の生産者が協力しあって栽培をするようになったそうです。「この園地は傾斜があって、水はけも良く、元の生産者の方がしっかりと土作りをされていたので、100年以上もの長い間、現役でいられるのだと思います。昔から本当にここの梨は美味しいです。」と『別所慶寿梨を護る会』の中山さん。今では2本しか残っていない希少な「慶寿梨」は、この地域の宝となっています。